街道の風景


北陸街道(7)




14 加越国境付近の北陸道風景

 のこぎり坂の追分(分岐点)で、進路を右にとり細呂木峠を越えますと、まさに江戸時代にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。

 道も未舗装で雑草が生い茂り、両側から雑木林が迫ってきます。峠付近にあった案内板の内容を紹介します。




              旧北陸道 金津町指定文化財(史跡)

 旧北陸道は、岐阜県関が原町方面から新潟県村上市までであるが、旧北陸道の面影をそのまま残しているのは、ここから約1300mの加賀境までである。

 この道は、源義経、親鸞聖人、蓮如上人や京からの勅使、加賀藩の大名行列等が頻繁に往来した由緒ある道である。この間に旅人の無事を祈る名号塔二基と御境塚がある。

                    
金津町教育委員会


細呂木峠付近
往来安全名号碑
お国境名号碑
越前・加賀国境一里塚跡


 道路両側から雑木林が迫ってくる北陸道を、内心、心細く感じながら進んでいきますと、やがて左手に「往来安全名号塔」が立っており、

 昔、ここに茶屋があったという標識に出会います。更に進みますと今度は右手に「お国境名号塔」があります。

 道はだんだん狭くなってきますが、さらに下っていきますと、突然、右手の視界が広がり、果樹園畑が見えてきました。

 そして左手の雑木林の端に細長い円柱形の石碑が立っていて「越前・加賀国境一里塚碑」と記されてありました。

 更に進みますと突然、片山津ゴルフカントリー
(山代コース)のクラブハウス近くに出てしまいました。


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