郷土の滝めぐり



  郷土(福井県)にも、いろいろな滝がありますが、最近、私の見て歩いた滝を紹介します。

弁ヶ滝
〜弁ヶ滝〜

 勝山市内から広域基幹林道の法恩寺線を大野市方面へ向かう途中にあります。

 法恩寺線は、勝山市暮見地係から法恩寺山
(標高1,356m)を経由し、大野市六呂師地係までを連絡する総延長約28qの林道です。

 この林道は昭和63年10月に完成しました。さらに大野方面へ向かいますと下の写真「御堂が滝」があります。


〜御堂ヶ滝〜

 法恩寺山は、現在ではスキージャム勝山で知られていますが、

 昔は山頂に平泉寺ゆかりの法音教寺という寺があったので、この名がついたようです。

 山頂北側には、泰澄大師が初めて白山を拝したという伏拝と呼ばれる霊地があります。

御堂ヶ滝

〜龍双ヶ滝〜 

 今立郡池田町にある、部子山のふもとを流れる部子川の上流には、勇壮な龍双ヶ滝があります。

 高さ60メートルから流れ落ちるその姿は、夏でも暑さ知らずの場所です。飛び散るしぶきと、真夏でも薄暗い樹林の中で、ひんやりとした肌寒さはなんともいえません。また、

 この渓谷の随所にオオ穴群と呼ばれる奇岩が露出しており、一種独特の雰囲気のあるところです。

 
龍双ヶ滝 龍双ヶ滝

蹄の滝
〜蹄の滝〜

 福井市大畑町、竹ノ簾川の奥にある高さ約7mの滝。

 戦国時代、朝倉義景が乗馬して滝のかかる岩壁を駆け上り、

 その時に蹄の跡ができたとの伝えがあり、明治37年、時の知事がこの地を訪れ「蹄の滝」と命名したそうです。

 それまでは「竹ノ簾滝」と呼ばれていました。

 〜一乗滝〜

 福井市東南部の浄教寺町から、さらに一乗谷川に沿って約1.5km山中に入ったところに

 高さ約12m、幅2mの滝があります。泰澄大師がここに小白山大権現を祀り、

 流水山浄教寺を建てました。滝には滝殿跡があり、朝倉義景が足利義昭を歓待したと伝えられます。

 また、剣豪佐々木小次郎が、この滝で燕返しの秘術を編み出したと伝えられています。
一乗滝

虎班滝
〜虎班滝〜

 永平寺町と上志比村境の大仏山から発し、すぐ虎班滝となって南下、

 剣ヶ峰沢の水を合わせ永平寺の境内を流れていきます。

 門前で大工谷川を、市野々で市野々川を合わせて北流し、

 鳴鹿大堰のすぐ下流で九頭竜川に合流します。

〜五太子滝〜

 福井市国見岳の西南、五太子町を流れる一光川の上流にある名滝。

 落差20mの断崖から一気に流れ落ちる清流は雄大そのもの。

 水音が鼓を打つ響きに似ているところから、またの名を『鳴滝』とも言われます。


瓜割の滝
〜瓜割の滝〜

 遠敷郡上中町天徳寺にある瓜割の滝は、名水100選に指定されています。

 泰澄大師の昔から神泉として尊ばれた瓜割の清水は、

 五穀成熟、諸病退散の効力があり、また水中の石には、珍しい紅藻類が生育しているそうです。


〜鳴 滝〜

 JR越美北線、越前高田駅の西方約700メートルの所に、

 北側山地の急崖から流れ落ちる滝があります。滝ノ下を旧美濃街道が通り、

 滝つぼの横に延宝5年
(1677)造立と伝えられる不動明王が安置されてあります。



 
〜仏御前の滝〜

 大野市仏原の北、日本百名山の1つ荒島岳の山中から流れ出て、仏原ダムに注ぐ最尻谷にある滝です。

 滝の落差は約100メートル、3段にわたって豪快に流れ落ちてきます。特に水量の多い新緑の時期や紅葉の時期に見ごたえがあります。

 滝の名は、平 清盛の愛妾で白拍子の仏御前の名にちなむとか。仏御前は大野郡仏原村で生まれ、後年、尼となってこの地に戻ったと伝えられます。

 仏原村は、国道を挟んだ向うに見える仏原ダム湖の底に沈んでいます。右の写真は仏御前の滝へ向かう途中、国道158号と琴洞橋を撮影したもので、この橋から滝を見ることができます。





〜八反滝〜

 勝山市横倉地内にある滝。国道416号を大日岳(越前甲)方面へと向かいます。

 横倉部落を過ぎ、さらに山中へ進みますと、やがて行き止まり。

 近くに大日岳の登山口標識があって、八反滝まで30分と書いてあります。

滝名の由来は不明ですが、大日峠は昔、平家の落人が加賀から逃げてきた道で、

 滝の近くには「逃げ谷」とよばれる所があり、落武者が隠棲していたとの口伝があります。



〜柳の滝〜
 今立郡今立町内の水間川の支流、岩窟谷川沿いを権現山(標高565m)へ登っていく途中にある不動滝、お釜滝、布滝、窓滝、夫婦滝という

 五つの滝を総称して柳の滝と呼んでいます。そのうち三つの滝を見てきました。


〜不動滝〜

 滝の横に不動明王が祀られているところから不動滝の名があります。

 不動明王の右約40センチのところに「小六」と岩に彫ってあり、

 剣豪佐々木小次郎の幼名とのこと。この近くの高善寺で生まれた小次郎は、

 子供の頃この不動滝で剣の修行をしたと伝えられます。

〜お釜滝〜

 高さ11メートルの滝で、落下する水勢が巨岩の中腹をえぐって深さ約2メートルの

 滝つぼをつくり、その形が釜底を連想させるところからお釜滝の名があります。

〜布滝〜


 柳の滝の中で、その規模が最も大きく、高さ36メートルから白布を垂らしたように

 落下する美しい滝です。眼前に広がる大岩壁をすべるように落下してくるさまは荘厳です。

〜やすらぎの滝〜

 九頭竜川右岸沿いを大野市から和泉村に向けて行く途中、

 大野市下打波地籍の国道158号沿いにあります。やすらぎの里と書いてあるだけで、

 その由来は書いてありません。車を止めて小休止するのに適当なところです。


〜七反の滝〜

 上記やすらぎの滝から、さらに九頭竜川右岸沿いを和泉村方面へ進みますと

 対岸
(九頭竜川左岸)荒島岳の急崖から落下してくる滝が目に入りました。

 車を止めてよく見ますと何段にもわたって流れ落ちています。

 滝の名はあるのかと付近を見渡しますと国道158号に設置されている

 スノーシェットの出入口に「七反の滝」と標識がありました。


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